Debian sid を VAIO VGN-TX72B/B にインストール
VAIO VGN-TX72B/B に Debian squeeze をインストールして unstable に更新した。 メモリは 2GB に増設してある。
Debian squeeze のインストール
amd64 には対応していないので debian-6.0.6-i386-netinst.iso を使った。具体的には http://transitive.info/2012/12/20/usb-multiboot-grub2/ で作成した USB メモリを使ってインストールした。
指示にしたがってインストールすれば良いのだが
- 「ディスクすべてからインストーラ ISO イメージを検索しますか?」で「はい」を選択する。
- ファームウェアファイル iwlwifi-3945-1.ucode が見つからないと出る。有線 LAN でインストールするので 「リムーバブルメディアから見つからないファームウェアをロードしますか?」で「いいえ」を選択した。
- 「ディスクのパーティショニング」は手動で /home を / とは別のパーティションにした。
「インストールするソフトウェアの選択」で次を選択した。
- グラフィカルデスクトップ環境
- SSH サーバ
- ラップトップ
- 標準システムユーティリティ
再起動後にログインする。LXDE がインストールされたようだ(Gnome かと思っていたのだが)。
ディスプレイの輝度
Ubuntu だと Fn+F? でディスプレイの輝度を調整できたのだが、 Debian squeeze だと動かなかった(後述の xfce4-volumed をインストールすれば良い)。
とりあえず、ここでは http://lists.debian.or.jp/debian-users/200903/msg00039.html にあるように xbacklight で調整する。
apt-get install xbacklight
でインストールする。
xbacklight -set 50
のようにして調整する。
testing (wheezy) にアップグレード
squeeze だとアプリケーションのバージョンが古いので、testing にアップグレードする。 /etc/apt/sources.list の squeeze を testing に置換して
apt-get update
apt-get dist-upgrade
で更新する。
無線 LAN
無線 LAN を使えるようにするのを忘れていたのだが、ここでドライバをインストールする。 /etc/apt/sources.list に cotrib non-free を追加して
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing main contrib non-free
deb http://security.debian.org/ testing/updates main contrib non-free
deb-src http://security.debian.org/ testing/updates main contrib non-free
deb http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing-updates main contrib non-free
deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian/ testing-updates main contrib non-free
のようにする。
apt-get update
apt-get install firmware-iwlwifi
これで無線 LAN が使えるようになった。
unstable にアップグレード
Ubuntu を使っていて Debian testing だとパッケージが古く感じるので (Emacs 24 を使いたい)、結局、unstable にすることにした。 /etc/apt/sources.list で testing のところを unstable に変更する。
apt-get update
unstable-updates 関係に接続できないのだが、何か間違っているのかよくわからない。とりあえず
apt-get dist-upgrade
で unstable に更新する。
ソフトウェアのインストール
とりあえず私が使いそうなソフトウェアをインストールする。
apt-get install apt-file screen zsh lv roxterm openssh-server xcompmgr ibus-mozc \
emacs24 emacs24-el apel vim-gtk vlc unison tsocks \
byobu tmux conky gcal ack-grep rar unrar samba gparted cryptsetup \
gnuplot gnuplot-doc maxima maxima-doc pngtools gif2png pngcheck pngcrush pngquant \
build-essential automake cmake filezilla dia tgif inkscape qiv mirage geeqie \
git subversion cvs mercurial bzr git-svn ruby-dev rubygems \
fetchmail msmtp maildrop bsfilter gnucash hplip-gui jabref wmctrl wine sshfs encfs \
dstat sysstat imagej graphviz pinta shutter \
libgsl0-dev libgmp3-dev libmpfr-dev libmpc-dev libglc-dev \
libmpfi-dev freeglut3-dev libopenmpi-dev libgl2ps-dev libmagickwand-dev \
libyaml-dev libssl-dev libffi-dev liblzma-dev \
libkyotocabinet-dev kyotocabinet-utils libtokyocabinet-dev cutter-testing-framework libargtable2-dev valgrind \
bison lame sox libsox-fmt-all flac audacity gstreamer-tools \
gscan2pdf libtiff-tools djvulibre-bin djview pdftk xpdf jpeginfo pdf2djvu \
wxmaxima global exuberant-ctags eblook lookup-el eb-utils emms ibus-el fonts-takao chromium-browser-l10n
ibus-mozc を使う
ibus-mozc をインストールしておく。
im-switch
で ibus を選択する。ログアウトして再度ログインする。ツールバーのアイコンをクリックして mozc を追加する。 これで、ibus-mozc で日本語を入力できるようになる。
LaTeX
apt-get install texlive texlive-math-extra texlive-lang-cjk \
ptex-bin xdvik-ja dvipsk-ja dvipng gv \
texlive-science texlive-publishers texlive-bibtex-extra \
ispell latexmk latex-mk
Opera
opera
echo "deb http://deb.opera.com/opera/ sid non-free" > /etc/apt/sources.list.d/opera.list
wget -O - http://deb.opera.com/archive.key | apt-key add -
apt-get update
apt-get install opera
LXDE の設定
マシンスペックが低いので LXDE を使うことにした。
スクリーンセーバー
スクリーンセーバーは焼き付き防止のためだったのだが、 今ではほとんど実用的な意味はないので次のように設定した。
- 「設定」「スクリーンセーバー」の「表示モード」で「ブランク・スクリーンのみ」を選択
- 「拡張オプション」で「Quick Poer-off in Blank Only Mode」を選択
autostart
ログイン時に端末(roxterm)を起動するようにしたい。 ~/.config/autostart にショートカットを置けばよい。 まず、ディレクトリがないので作成する。
mkdir ~/.config/autostart
roxterm のパスを調べておく。端末で
which roxterm
とすると表示される(後で確認したが、単に roxterm と指定しても問題ない)。
lxshortcut -o ~/.config/autostart/roxterm.desktop
でショートカットを作成すれば良い。
私は xcompmgr と conky もこの方法でログイン時に起動させている。
xfce4-volumed
http://d.hatena.ne.jp/ktomoya/20090815/1250350901 にあるように Fn+F? を有効にするには xfce4-volumed を使えば良い。
apt-get install xfce4-volumed
でインストールして「設定」「デスクトップセッションの設定」で 「XFCE Volume Daemon」にチェックを入れる。
バッテリを認識しない
dmesg | grep battery
とすると
[ 6.493712] ACPI: Battery Slot [BAT1] (battery absent)
となっていてバッテリを認識しない。 解消方法はまだ不明。
Ubuntu 13.04 Daily Build をインストール
Debian sid だとバッテリを認識しなかったので リリース前だが Ubuntu 13.04 の Daily Build をインストールしてみたが、 結局、バッテリは認識されなかった。
ISO のダウンロード
http://cdimage.ubuntu.com/daily-live/current/ から ISO イメージをダウンロードする。
apt-get install zsync
で zsync をインストールして
zsync http://cdimage.ubuntu.com/daily-live/current/raring-desktop-i386.iso.zsync
でダウンロードする。最新の ISO との差分をダウンロードするには
zsync -i raring-desktop-i386.iso http://cdimage.ubuntu.com/daily-live/current/raring-desktop-i386.iso.zsync
のようにする。
USB メモリからブート
http://transitive.info/2012/12/20/usb-multiboot-grub2/ のマルチブートの USB メモリに ISO イメージを追加した。
cp raring-desktop-i386.iso /media/path/to/boot/iso/
コピーしてから grub.cfg に次を追加する。
menuentry "raring-desktop-i386.iso" {
loopback loop (hd0,1)/boot/iso/raring-desktop-i386.iso
linux (loop)/casper/vmlinuz boot=casper iso-scan/filename=/boot/iso/raring-desktop-i386.iso noeject noprompt --
initrd (loop)/casper/initrd.lz
}
インストール
raring-desktop-i386.iso を選択して起動する。 「Install Ubuntu 13.04」でインストールに進む。
Debian がインストールされていたパーティションにインストールして 別のパーティションになっていた /home 以下はフォーマットせずにそのまま使う。 インストールで「それ以外」を選択して上述の構成にした。
バッテリについては同じで、どうも寿命のようだ。