PowerShot SX230 HS で CHDK を使う
CHDK という Canon のデジカメで動くカスタムファームウェアがあり、 購入した PowerShot SX230 HS で使用することができるので試してみた。 PC の方は Ubuntu 12.10 を使っている。
デジカメの firmware のバージョン
デジカメのファームウェアのバージョンを調べようとメニューを探したが見つからなかった。 http://www.dpreview.com/forums/post/39542719 を見るとファームウェアのバージョンはそもそもメニューから見ることができないようだ。 http://chdk.wikia.com/wiki/Ver.req#Q._How_can_I_get_the_original_firmware_version_number_of_my_camera.3F の方法を使う。SD カードの root に ver.req という空のファイルを作る。 Ubuntu だと端末で
touch /media/USER_NAME/SD_CARD/ver.req
SD カードをカメラにセットしてカメラの電源を入れる。 SET ボタンを押したまま DISP. ボタンを押すと表示される。 私の SX230 HS は
Firmware Ver GM1.00C (1.0.0.0)
のように表示され、バージョンが 1.00C であることが分かった。
CHDK のダウンロード
http://chdk.wikia.com/wiki/SX230 を見ると SX230 HS で CHDK を利用できる。 http://chdk.wikia.com/wiki/Downloads からたどれる http://mighty-hoernsche.de/ や http://mighty-hoernsche.de/trunk/ から ファームウェアのバージョンに適した CHDK をダウンロードする。 私の場合は、sx230hs-100c-1.1.0-2695-full_BETA.zip をダウンロードした。
解凍と実行
zip ファイルを SD カードの root に解凍する。Ubuntu の端末だと
unzip sx230hs-100c-1.1.0-2695-full_BETA.zip -d /media/USER_NAME/SD_CARD/
のようにすれば良い。 SD カードをカメラに挿し、playback ボタン(三角形の再生ボタン)を2秒くらい押して起動する。 MENU ボタンを押し、「Firm Update…」を実行する。 実際にはファームウェアがアップデートされるわけでなく、ただ CHDK が読み込まれるだけ。
playback ボタンを短く押すと ALT モードになり、長く押すと画像の再生(標準の動作)になる。
CHDK を SD カードにインストール
詳細は http://chdk.wikia.com/wiki/Prepare_your_SD_card#Bootable_SD_Card_Method に書いてある。 はじめは SD カードの lock を外しておく。 ALT モードに入り、MENU を押し、 「Miscellaneous Stuff」「Make Card Bootable…」を実行する。 一旦、電源を切り、SD カードを lock する。 この lock は CHDK は無視するので書き込むことができる。 lock した SD カードをカメラに挿し、カメラの電源を入れると毎回 CHDK を読み込む。 SD カードの lock を外すと CHDK が読み込まれないので、 lock を CHDK の使用・不使用の切り替えに使うということなのだろうか。
RAW 現像
CHDK を使えば PowerShot SX230 HS でも RAW 形式で保存できる。 RAW を変換するソフトは https://sites.google.com/site/freerawconverter/ にまとまっている。 rawtherapee、rawstudio、darkroom を利用してみたが rawtherapee 以外は機能が少なく感じた。