ICONIA TAB A700 に CyanogenMod 10 をインストールする
CyanogenMod 10 のインストール
xda-developers の ICONIA TAB A700 のフォーラムをよく調べる。 カスタムロム関係は http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1984566 にまとまってるので、 そのページの通りに実行する。
準備
まず General Information を読んだ。準備としては次のことが必要。
- Android SDK をインストールする
- A700 の ADB Debugging を有効にする
- Windows に A700 の USB driver をインストールする(Ubuntu で実行したが特にドライバ関係のインストールは不要)
- 64GB の MicroSD カードを使うとうまくいかない場合があるので 32GB までの MicroSD を使った方が良い
- 上述のフォーラムのスレッドの内容は JB (Android 4.1) OTA を使っている場合を想定
- 文鎮化しても自己責任
ということで、このページの内容を試す場合は自己責任でお願いします。
以下は、Ubuntu 12.10 と USB で ICONIA TAB A700 接続して実行した。 Android SDK をダウンロードしてインストールするのが良いのかもしれないが、 手軽に adb と fastboot を apt-get でインストールしてすませた。
apt-get install android-tools-adb android-tools-fastboot
ICONIA A700 TAB は購入後に更新して 4.1 にした。
- Androidバージョン
- 4.1.1
- カーネルバージョン
- 3.1.10+
- イメージ バージョン
- Acer_AV051_A700_RV16RCO2_JPN_GEN1
- ビルド番号
- Acer_AV051_A700_1.050.00_JPN_GEN1
- イメージ番号
- FM.S1MA0.03Z
となっている。念のため、A700 を充電しておく。
bootloader のアンロック
まず、USB で A700 と Ubuntu 12.10 を接続する。「USB デバッグが接続されました」を確認。
端末 (Ubuntu で実行) で
adb reboot-bootloader
とすると A700 が再起動する。A700 の画面に
Bootloader VJB-653x3e3: Starting Fastboot USB download protocol
表示される。そこで Ubuntu で
fastboot oem unlock
とするのだが、端末に
< waiting for device >
が出て進まない。どうも Ubuntu の root 権限で実行しないといけないらしく
sudo fastboot oem unlock
とすると先に進む。
Warning: We strongly recommend not to unlock the device.
One you unlock your device, you cannot reverse the progress back to
lock status anymore unless you come back to Acer Service Center.
Fastboot: Please use left key <VOL_DOWN> to choose, and use right key <VOL_UP> to select
と出るので警告を理解した上で、アンロックするには <VOL_UP> を押して <VOL_DOWN> を押す。
Fastboot: Cancelled by user or timeout
と出てキャンセルされた場合は
sudo fastboot oem unlock
をもう一度実行する。
sudo fastboot reboot-bootloader
を実行する。
Bootloader Version JB-653b3d3 <Unlock Mode>
Bootloader VJB-653b3d3<UnlockMode>: Starting Fastboot USB download protocol
と出る。
Clockwork Mod Recovery のインストール
次に Clockwork Mod Recovery (CWM) をインストールする。 http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1791165 からイメージをダウンロードする。 ここでは recovery-a700-6015.img をダウンロードした(touch バージョンはうまく動かないと聞いたと書いてあるので、普通のバージョンを使用した)。
sudo fastboot flash recovery recovery-a700-6015.img
sudo fastboot boot recovery-a700-6015.img
CWM が起動する。メニューを見るとわかるが、CWM ではカスタムロムをインストールしたり、バックアップを取ったりできる。 とりあえず reboot system now で純正の JB を起動しておく。
CWM の操作方法は、音量のボタン (up、down) で選択、電源ボタンで決定。
A700 用の CyanogenMod 10 イメージ
カスタムロムと Google Apps をダウンロードする。 CM10 は http://get.cm/?device=a700 からダウンロードする。 どれくらい安定しているのかは不明。 ここでは cm-10-20121207-NIGHTLY-a700.zip を使う。 http://goo.im/gapps から CyanogenMod 10.0.x 用の Google Apps をダウンロードする。 ファイル名は gapps-jb-20121011-signed.zip だった。
Ubuntu で MicroSD カードに2つのファイルをコピーして A700 に差す。
sudo fastboot boot recovery-a700-6015.img
を実行して CWM を起動する。 まず、バックアップを作るために「backup and restore」の「backup」を実行する。 いろいろときれいにしておくとよいらしく、次を実行する。
- wipe data/factory reset
- wipe cache partition
- advanced の wipe dalvik cache
CyanogenMod をインストールする。 「install zip from sdcard」の「choose zip from external sdcard」で cm-10-20121207-NIGHTLY-a700.zip を選択する。 次に「choose zip from external sdcard」で「gapps-jb-20121011-signed.zip」を選択する。 「reboot system now」で CyanogenMod が起動し、しばらく待つと設定が始まる。
使用感
少し使ってみた感じでは大きな問題はなさそうだが、 縦長で使用しているときにウィンドウを開いたり閉じたりすると壁紙がかくかく動くのが不快。
CyanogenMod にした後の fastboot
ROM の更新を試みているときに USB ケーブルでつないで
sudo fastboot devices
としたのだがデバイスが見つからなかった。fastboot の他のコマンドでも
< waiting for device >
とでる。これは
adb reboot recovery
として一度 CWM を起動し、そこで fastboot mode にしないといけないということだった。
CyanogenMod のインストールには直接関係ないが調べたこと
Android 4.1.1 に更新したときに root を取得する
root を取得できるようだが、CyanogenMod 10 を使うことにしたので試さなかった。
- http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1984148
- http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1997350
Android SDK の更新
ダウンロードした Android SDK のディレクトリの中の tools/android を実行すれば更新できる。
boot loader をアンロックして root 取得後の OTA
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=2011660 を見ると root を取得した 4.1.1 で OTA (Over The Air) を取得できなくなるようだ。
original stock rom を flash すればよいとあるのだが、方法は必要になったら調べることにする。